知的生き方教室

現代文のテストで「"したり顔"の意味を答えよ」という問いに対し「ドヤ顔」と回答した過去をもっています。

パリ13区

新宿ピカデリーで「パリ13区」という映画を見た。パリ13区に住む若者たち(といっても30代だけど)が自由な性関係を持ちつつも、本当の繋がりを求める恋愛の映画だった。所々うとうとしてしまったせいもあるけど、いまいちのれなかった。

この映画全体を通してセックスしているシーンが多い。ただその他の映画(特に邦画)ではセックスと愛の繋がりをやたら強調したり、ポルノにしか見えないような性描写も多い中、この作品は性描写がかなりライトに描かれていて新鮮でよかった。人と人なんだからやっちゃうこともあるじゃん くらいのノリ。(もちろん双方の合意の上でだが)その一方でやっぱりそんな関係は恋愛にはなりきれず、互いや片方にとって都合のいい、他人を消費するような関係になる。彼らが求める深いつながりにはなかなか辿り着けない。彼らはどうしようもない人たちではあるけど、自分も含めてどうしようもない部分を持ち合わせているのが人間だし、どうしようもないもの同士が互いを救い合っているのは人間的だった。

パリのお洒落さ・色彩を取り除くためにも思えるモノクロームの映像なのに現代的な音楽や画面分割、突然のスローモーションなどお洒落を狙ったような演出がややノイズに感じた。モノクローム映像のせいでiPhoneのCMみたいになってしまってるのも気になった。

もう一つ。実際のパリは人種の坩堝なんだろうけど、現代社会における多様性を尊重する風潮がキャスティングに強く感じられた。多様性を強調するためにキャラクターが選ばれたような気がしてなんだかナチュラルに感じられなかった。人種的な多様性を否定するわけではないけど、個人的にそう感じてしまった。

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